Easyシリーズ/工作&実験室/測定機 8ch 熱電対温度計の製作 2023年7月7日 by ramen / 0件のコメント これまで2ch版の温度計作ったのですが、いろんなところの温度を同時に測りたくて、K型熱電対を使った温度計(8ch)を作ってみました。ついでにBT経由でスマホ連携もしてみました。 1. ブロック構成 H/Wブロック構成今回は制御マイコンとしてNXPのLPC11C24を使いました。特に理由はなく、その時流行りだったからか、身近にあったからかもしれません。熱電対の温度センサー制御アンプMAX31855は8chとなると単純に×8個置けばいいのですが、結構高価な部品なので、マルチプレクサで8chにしました。ADC707は8ch2回路のもので、かつON抵抗が小さいので、実質測定には影響ありませんでした。一方マルチプレクサによくある4051などのレガシーデバイスを使うとさすがに使えませんでした。”(-“”-)” MAX31855 は測定時間は100msecかかります。したがってマルチプレクサで8ch分を測定するには800msecかかります。この装置のデータ出力更新周期は1秒にしているのでOKです! 2. 回路図 測定データはUART→USB変換PCでロギングできるようにし、ついでにBT(SPP)経由でスマホなどに転送できるようにしました。またよくある円筒リチウム電池(18650)を装着して簡易充電回路も構成しておきました。 3. 基板製作 今回は切削で製作することにしました。緑色やつは腐食防止用塗装。レジストではありません。 0.2mmのエンドミルを使ったのですが、あまり切れなくて手こずりました。”(-“”-)” そして実装 3. ソケットケースの製作 熱電対ソケットをまとめて保持するものを設計 BTは電池消費するので使わないときはOFFできるようにしておきます。 3Dプリンタで造形してソケットを装着 ケースはCNCで加工します 基板や熱電対ソケット、電池、ディスプレイを組付けます。 4. 完成! 完成!右下の「39」は電池電圧を示します。これは3.9Vのことです。 試しにはんだごての温度を測定してBT経由でスマホで表示してみましょう。USB経由データはteratermなどで表示します。☟動画デモ 測定器