Easy電子負荷装置の製作

1. はじめに

以前、簡易的な電子負荷装置を作っていましたが、入力電圧範囲が低く、リチウム電池1セル分しか対応できませんでした。KENWOODの電源が壊れて、そのケースを有効活用しようと、そのときちょうど電源開発用に電子負荷がほしかったので作ることにしました。

概要仕様

2. H/Wブロック図

H/Wブロック図
なるべく在庫部品で構成した

3. 回路設計

回路設計

4. パターン設計・実装

レイアウト・パターン設計 (4層基板)
基板が届いたら手半田ですべて部品を実装する。
ケースは壊れたKENWOOD電源の中をそう取り換えする構想

4. S/W

S/WはCypressのCreater V4.2で開発を行う.。
紙面の都合で全て説明できないが、電流、電圧、温度、などあらゆる部分をモニタする必要があり、そのA/D変換部について少し工夫をしているのでそれを紹介する。AD channelのマルチプレクサと変換タイミングはほぼH/W化しており、8ch分のA/D変換をCPU処理とは独立して周期的に行い、8ch分のレジスタを自動更新する。
今回のS/Wはcypress PSoCのFreeRTOS上に構築している。
8ch分更新したら各チャネル毎に移動平均され、CPU処理負荷にほとんど影響されることなく、データ更新され続ける。

ADのH/Wシーケンス動作ブロック

5. 完成

5.1 電子負荷モード

電子負荷定電流モード(CC MODE)
電子負荷低電力モード(CP MODE)
電子負荷定抵抗(CR MODE)

5.2 電源(電力変換モード)

これは一見普通の電源のように見えますが、実は「電子負荷」のところに変換もとの電力を印加します。この電圧は5V~50Vの任意です。
この入力された電力を任意の電圧に変換することができるのです。

電源動作時に表示を切り替えると電力変換時の効率を表示する。
ただし、本装置の制御電源も含まれるので、出力電流が小さいとみなし効率(η)は低くなってしまう。

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